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2015年5月12日 (火)

素人が芦部「憲法」を読んでみた (5) 憲法の分類

|

Mokuji_4
目次

第一部 総論 > 第一章 憲法と立憲主義

三 憲法の分類

1 伝統的な分類

(一) 憲法の形式・性質・制定主体による分類

伝統的な分類は必ずしも現実の憲法のあり方を実際に反映するものではない(第五版 p.8)。

  1. 形式として: 成典か不成典か ---  イギリスのように成分憲法典を持たない国でも、実質的に憲法にあたる部分は多数の法律で定められており、容易に改定できない。
  2. 性質として: 硬性か軟性か --- イギリスと逆に、硬性の憲法を持つ国でも頻繁に改正が行われていることも多い。
  3. 憲法を制定する主体として: 欽定憲法か民定憲法か協約憲法か

考察

立憲的な憲法は硬性でなければならぬ、ということは、私個人としては納得しているのだが、日本人一般としてこれの重要性を理解するかどうか懸念がある。この重要性を皆が理解するように表現するのは難しい。

個人的にあh、日本人はその場の雰囲気に流されやすい傾向があるので、じっくり議論するために、他の国よりも憲法は硬性でないとまずいのではないか?と思う。

また、硬性憲法でも憲法改正を何度もやった国が沢山あるのだから、憲法が硬性であるために日本が憲法改正がなかなか行われなかった、とするのはあまりに無理がありすぎるだろう。

そもそも、外国が憲法改正を何度もやっているから日本もやらないとおかしい、という話は、あまりにもみっともない。外国のことなどどうでも良い。現在の憲法が実情に適っていれば改正の必要はまったくないし、実情に適っていなければ誰でも納得するような改憲案を堂々と出せば硬性であっても賛成は得られるだろう。

姑息な手段で憲法改正などやるのは、それこそ国民を馬鹿にしているし、責任感がないにも程がある。

そもそも、憲法を軟性にしてしまえば、ある為政者が憲法改正手続きから国民投票を外してしまって、硬性に戻し、憲法改正が国民の手に届かないようにすることも可能なのである。

(二) 国家形態による分類
  1. 君主制か共和政か(君主が存在するか否か)
    君主制でも
    1. 絶対君主制
    2. 立憲君主制
    3. 議会君主制
  2. 大統領制か議員内閣制か
  3. 連邦政府か単一国家か

この伝統的な分類も、必ずしも憲法の分類として大きな意味があるとは限らない。

例えば、君主制のイギリスでも民主主義が確立している場合もあるし、共和制でも非民主的な国は少なくない。よって、

独裁制か民主制か

の分類の方が意味がある。

考察

確かに伝統的な形式的分類には問題がありそうだ。
日本は憲法が変わっていない2015年現在及びその数年前から、民主制だった筈なのに内閣総理による独裁制に移行してきている気がする。

また、大統領制や議会制にもいろいろな形態がある。

2 機能的な分類

伝統的な形式的分類にかわって、戦後、現実の政治過程において実際にもつ機能に着目した分類が主張されるようになった。

例: レーヴェンシュタイン(karl Loewenstein, 1891-1973)提唱

  1. 規範的憲法: 政治権力あ憲法規範に適応し、服従しており、憲法が関係するものすべて(A公権力であって、一般国民ではない)に守られている
  2. 名目的憲法: 成分憲法典は存在するが、それが現実に規範性を発揮していない
  3. 意味論的(semantic)憲法: 憲法そのものは完全に適応されていても、実際には現実の権力保持者が自己の利益のためだけに既存の生権力の配分を定式化しているだけ。独裁国家や開発途上国家によく見られる。

このような存在論的(ontological)分類は主観的判断が入る可能性という問題があるが、立憲的憲法が、どの程度現実の国家生活において実際に妥当しているか測る上で、有用

考察

この分類に関しても、ここ数年で日本憲法は文面が変わっていないが分類上は変化しているように思う。

これは、法学を全く知らない素人が、芦部信喜他「憲法」(第五版) (憲法関係だけでなく、法学全般で持っている参考書が基本的にこの本だけ。六法全書も持っていない)を読んで考えたことが記されています。

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