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2015年5月 6日 (水)

素人が芦部「憲法」を読んでみた(1) 立憲主義

|

Mokuji_4
目次

いよいよ、憲法改正の動きが強くなってきた。

よく分からないが、憲法改正となると、無関心ではまずいだろう、こういうときは下手な入門書などより、無理をしてでもきちんとした教科書を読んだ方がいい。
で、芦部信幸著 高橋和之補訂「憲法」(第五版) を取り寄せて読んでみた。(現在は第六版が出ている)。
聞くところによると、この著者と補訂者は法学部(及びその周辺の学問専攻)の人間ならば知らない者はいないほどの権威者であって、たとえ芦部教授と異なる意見を持つ者でさえ、まずは芦部教授の考え方を学ばなければいけない人であるようだ。
教科書が書かれる前でも偉大な業績を残した人物たちなので、この本が書かれる前でも非常に有名だった。また、この本は司法試験を受ける人も、やはり基礎として熟読する必要がある教科書のようだ。 ということは、芦部教授の考えがすべて正しいとは限らないとしても、素人としてはこの教科書を熟読すれば、憲法のかなりの基礎教養が得られると考えてよいだろう。

第一部 総論 > 第一章 憲法と立憲主義

取りあえず、第一章 憲法と立憲主義 を読んでみる。 いきなり立憲主義が出てきた。

一 国家

まず、「国家」とは何か?が述べられている。立場によってこの言葉の意味が異なる(それ はそうだろう)が、取りあえず、社会学的な見方として、

Kokkaron
  1. 領土
  2. 権力

の3つからなる考え方が出ている。これにも異論があり、また、法学的な立場では「国家」を国家権力ないし権力の組織体を指す場合もある、と。

取りあえず、ここは導入なので、いろいろな見方がある、ということだけ押さえて次に進もう。

二 憲法の意味

「憲法」という言葉の意味も沢山あり得る。ここでは大きく三つの意味が出されている。Kenpouimi

  1. 形式的意味 : 「憲法」という名称で呼ばれる成分の法典(憲法典)。内容には関わらない。
  2. 実質的意味
    1. 固有の意味: 国家の統治の基本を定めた法。どの時代のどの国家にもある。
    2. 立憲的意味: 自由主義に基づいて定められた国家の基礎法

著者はこのうちで、立憲的意味が「憲法のもっともすぐれた特徴」と言っている。

だから、まず、この立憲的意味を中心に理解することが大事となる。

立憲的意味の憲法は、権力を制限して人権を保障するもの。

ここで、駆け足だが、第一章をざっと読んで、最も重要でしっかり理解しなければいけないことを先取りしておく。

まず、近代憲法は国家と国民の間の社会契約を成文化したものであること。

Keiyaku

国家は国民から権力行使を「委任」される。このときの国家権力行使に関する「契約書」が憲法という位置づけ。

そして、より大事なことは

最高法規としての憲法の本質は。むしろ、憲法が実質的に法律と異なるという点に求められなければならない

(第五版 p.12)のところだと私は思う。

追記注意: この教科書で言う「法律」は国会(つまり立法権)によって作られた成文法規(および、条例などのそれに準ずるもの)を指していると思われる。

憲法は法律ではない

法律を 国家→国民 への命令だとするならば、憲法は 国民→国家 への(不当な人権侵害をしてはならぬ、などの)命令。国民主権人間の権利・自由をあらゆる国家権力から不可侵のものとして保障する。

Rikkenshugikouzou

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