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2016年7月11日 (月)

ジーン・シャープ「独裁体制から民主主義へ」を読んでみた

マハトマ・ガンジーと言えば非暴力不服従という言葉が浮かぶ。しかし、その内容を知っている人は少ない。私もその一人だ。

この「非暴力不服従非協力」とはいったいどんなものなのか? の基本が分かる教科書があるので、ちょっとだけ紹介してみたい。とは言っても私も充分に理解したとは言えないのだが。

独裁体制から民主主義へ―権力に対抗するための教科書 (ちくま学芸文庫)

著者のジーン・シャープはアインシュタイン研究所で非暴力の理論を研究しているようだ。

文庫なので量も適切(ただし、著者も認めているように具体的なところや、詳細に及ぶ分析まではしていないが、逆に、基本的原理を分かりやすく書いてある分、入門には適している)である。

私も、ガンジーは単に理念だけで活動したのではなく、きちんと、これはやり方が正しければ効果がある、という具体的な構想があったことが分かった。

もちろん、簡単にできるとも言っていないし困難で犠牲も出る覚悟は必要であるが、それでも少ない犠牲で大きな成果を出せるように著者も調査し伝え方も工夫している。

第1章、第2章では、憲法も法律も選挙や民意、道徳や情その他をやすやすと踏みにじる独裁者に対して、当然人々が考える暴力的な革命や、ゲリラ活動、海外からの「救世主」の待望、交渉に頼ること、などの危険や期待通りにいかない理由(独裁者に弾圧の口実を与える、戦力的に圧倒的に不利、革命に成功しても革命指導者が独裁者になってしまう可能性、交渉の約束などすぐ破られる、等など)を述べているが、そこは後回しにして、抵抗の原理の3章から読み取った部分を書いてみる。ただ、著者が第1章で示した最低限の4原則は書いておく必要がある。

  1. 抑圧された民衆自身の意思や自信、抵抗技能を強化すること。
  2. 抑圧された民衆が関わる独立した社会グループや機関を強化すること。
  3. 国内で強力な抵抗勢力を築くこと。
  4. 解放のための全体戦略計画を練り、それをうまく実行すること。

民衆は従順さに慣れてしまってるし、無力感も出る。最大の敵は恐怖感だ。それを克服しないといけない。

第3章 政治的力は何に由来するのか?

そもそも、独裁者の政治的な力がどこから来るのか?をはっきり認識・理解しなければいけない。

「猿の主人」という喩え話で紹介される。ある老人が猿を召使として山に連れて行き、果実を猿に採らせて収穫の1/10を献上させていた。

ある日、小猿が他の猿に尋ねた。「果樹や林の木は、あの老人が植えたの?」と。

聞かれた猿は答えた「いや、自然に生えてきたものさ」。小猿はさらに尋ねた。「老人の許可がないと、果実を採ってはならないの?」。猿たちは言った。「いや、誰が採ってもいい」。小猿は続けて尋ねた。「それじゃあ、なぜ老人に飼われていなきゃならないの?なぜ彼の召使いじゃなきゃいけないの?」

小猿がそう言い終わるか終わらないかのうちに、猿たちはみなハッと覚醒した。

(中略)「世の中には、正当な原理ではなく、策略によって民衆を支配する者がいる・・・」

政治的な力を成り立たせているもの

原理は簡単だ。

独裁者は、統治する民衆の支えを必要とする

ということだ。

政治的な力の源:

  • 権威・・・政権が正当で、従うのが義務だ、という民衆の信奉。
  • 人的資源・・・独裁者へ協力・支援を提供する人々の数と重要性。
  • 技能と知識・・・協力者たちによって提供される。
  • 無形の要素・・・統治者に従い、支援させるよう民衆を誘導する心理的・観念的な要素。
  • 物的資源・・・統治者が管理し、アクセスできる度合い。
  • 制裁・・・統治者が処罰によって、降伏や協力を確保する。

民衆が受け入れ従順になり、社会の様々な機関などの協力があれば統治者の力は増大する。

反対に、民衆や機関が侵略者や独裁者に協力しなくなれば、どんな統治者であっても依存する力の源は枯れていき、時には絶たれる。

この原理が、まず出発点だ。

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