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2017年8月 7日 (月)

ヒトラーTシャツの何が問題なのか? − ヒトラーは戦争反対の平和演説を実際にした

7月12日、NHKの生放送で、実業家の堀江貴文氏がヒトラー風の人物が「NO WAR」と言っているTシャツを着ていた。

これに対し、人権団体「サイモン・ウィーゼンタール・センター」(「ユダヤ人団体」と紹介されたし、確かにユダヤ系のようだから反ユダヤとも戦っているだろう。しかし、この表明は人権団体としての発言だ)が7月13日に表明 を出した。

“We note Japan Public TV’s apology, but we don’t need more apologies but basic education for the Japanese people about the veils of Nazism,” Cooper concluded.

同センターのエイブラハム・クーパー副所長は「これ以上謝罪は必要ない」「日本人の人々にはナチズムに関する基本的な教育が必要だ」と述べた。

これはかなり痛烈な言い方だ。

堀江氏はこのTシャツの人物はピースマークを付け、「NO WAR」と叫んでいるのだから「反戦」の意味にしか見えないだろうと反論した

しかし堀江氏のTシャツのヒトラーに似た人物はあまりに大きく描かれている。番組中は「NO WAR」という文字がほとんど見えない。センターも「反戦の意味だ」と言われても到底容認できるものではない、と言っているのだろう。

しかし、私はさらに大きな問題があるのではないか?と考える。

1933年5月16日、ルーズベルト米国大統領が軍縮会議の継続を求めるアピールを、四十四ヵ国の元首に送った。

すると翌日の17日に、ヒトラーは大平和演説 を行って「ドイツは、たとえ完全に成功する場合でも、ヨーロッパにおける軍事行動は その犠牲が利益よりもはるかに甚大であることを、よく知っている。」などと、戦争反対の雰囲気で演説を行った。

つまり、ヒトラーが「戦争反対」的なことを言ったのは史実であるから、風刺にもジョークにもならないのだ。

実は、この大平和演説をよく吟味すると、ナチスの進出をかえって楽にする内容が含まれていたが、平和的な雰囲気の演説のためにルーズベルトのアピールに賛同したものと各国もとらえ、ヒトラーを警戒していた勢力も警戒をゆるめた。ヒトラーの思う壺で世界中を騙したのだ。ヨーロッパ諸国としばらく休戦状態を保ちたかっただけだ。

1935年にも平和演説を行っている。

そもそも、ヒトラーは「我々は戦争をするのだ」などと演説した訳ではない。この平和演説に限らず、彼は「平和」という言葉を何度も何度も繰り返した。その他「自由」も使った。それらで民衆の支持を得ていたのだ。1935年、1036年に特に「平和」という言葉を多用した。高田博行「ヒトラー演説」p.189

その後、1938年以降からヒトラーは国民の心を戦争に誘導しはじめたのだ。マスコミに対して秘密演説で表明。同書p.202

そもそもサイモン・ウィーゼンタール・センターは2013年の麻生副総理の「ナチスの手口に学んだらどうか」発言に対して「一体どんな手口をナチスから学べると言うのか」と抗議している。

同センターは、「日本人は学んでいない。やはり日本人には教育が必要だ」と言っているのだ。

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